クリスマスプレゼント交換と言うことで、お互いのメガネを選び合った。彼女は丸メガネも絶対似合うと思っていたのだ。普段使いするとのことなので、真剣に選ぶ。自分の好みだけでなくて、他の人から見ても似合っているのか、もちろん彼女自身納得しているのかも大切だった。時間をかけて何度もメガネをかけては交換する。だんだんどれがどれだかわからなくなった。とてもいいものを選んだ気がする。彼女も気に入ってくれたので良かった。僕のも選んでもらったけど、僕の分を買うなら彼女にもう一つメガネを、、、と思ったりしたのでした。
その後彼女と二人で黒沢清『蛇の道』を観た。セリフリメイクではない方、哀川翔の方を。二人で観る映画かと言われると微妙だけど、先日『CURE』を観て、多分彼女は黒沢清好きだろうなと思ったから。間違いなく黒澤明よりは好きだろう。
香川照之の滲み出ていく狂気と、哀川翔のうちに秘める得体の知れない狂気の対比、理不尽に行われる殺し、この後どうなるのだろう?と思わせといてのラストの新島(哀川翔)の目が観客を貫く構図、と彼女と一緒に観るような映画ではないだろうけど楽しめた気がする。ビクビクしていた自分とは対照的に彼女は特に怖いといった感情を表に出さなかった。多分、彼女は黒沢清、好きだと思うんだよなぁ。