2024年11月13日(水)

 最近は11月とは思えない温かさのおかげで調子が良い。

 起床して、プロテインを飲んで少し本を読む。ここまでスムーズに終わると第一関門クリアだ。しかし、ここで安心してはいけない。朝ごはんを準備して、洗顔を終わらす。ここまでで第二関門クリア。ただここで体力を使い果たすと日中なにもやる気にならずだらだらと本を読んで――読んでいるのか怪しいが――過ごすか、ショート動画を観て1日を過ごすことになる。本当に調子が良い日は、本を読んだり映画を観たりご飯を準備できる。少し前の肌寒い日は前者、今日は後者だ。ただ、増やしてもらった薬の副作用で、起きて本を読んで仮眠。起きて本を読んで朝ごはん食べて仮眠。と、これだけですでにお昼近くになっていた。

 今日は『2001年宇宙の旅』を観た。140分の長尺で途中に休憩が挟む映画を観たのは『アラビアのロレンス』以来二度目だった。それにしてもなんて贅沢な映画なんだ。時間の使い方が本当に贅沢。このシーンにどれだけ時間使うんだと思うようなことがいくつもあるんだけど、どれも必要な時間だと言うことは観ていればわかる。モノリスの無機質で何かを語りかけてきそうで語りかけてこない不気味な存在。まるでソレが立っている場だけ時間軸が違うような異質なモノ。宇宙空間の不気味なまでの静謐さと神経質な呼吸音。息をのむようなシーンが多いのだ。ラストのモノリスと邂逅するスペクタルな映像はこれまでの時間をさらにさらにさらに引き伸ばすような圧倒的なものになっている。とても贅沢で美しい映画だった。あの赤子が見つめる視線もまた、映画が終わってもまだ終わってないぞ、と言わんばかりに引き伸ばされれていく感覚があった。

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