2024年11月8日(金)

 彼女がX(旧Twitter)の「読書アカ(アカウントの略)」をやめたという。聞くところによると、最近は日常的なポストしかしておらず、本に関するポストをしていないからという理由だった。だからといって彼女は本を読んでいないわけではない。依然として読書をしているし別で感想も書いている。僕は元々「読書アカ」だっただけに気持ちはよくわかるつもりだ。「読書アカ」として日常的なポストよりも本に関するポストをしなければならないというプレッシャーがあるのだろう。ただ、僕は少し前から「読書アカ」に対して考えを改めている。僕は彼女に「読書アカを卒業してからが本読みとしての人生が始まる」みたいないことを言葉をかけた。特に意味はないけど、「読書アカ」特有の空気感、SNS上における読書好きな人たちの連帯感から脱して、時には一人孤独に、時には友人と一緒に読書をする。そこにSNS上のコミュニケーションはあってもなくてもどちらでも良い。読書はどこまで行っても一人で行うものだろうといったニュアンスだ。

 そうすると、僕の最近始めた「写真アカ」はどうなるのだろうか。彼女の悩み、彼女にかけた言葉は、そっくりそのまま僕の「写真アカ」にも当てはまるのではないか。セルフブランディングなど都合の良い理由をつけて「いいね」や「リポスト」の数を気にしながら、同じようなアカウントの写真をチェックする。振り返るとなんとお笑い草なのだろうか。まだもう少し「写真アカ」を続けるつもりだけど、写真を撮ることが僕の生活の奥深くに入り込んだ時、彼女が読書アカをやめたように僕も写真アカをやめることができるだろう。

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